技術コラム
COLUMN
技術解説
研削砥石とは
1.研削砥石を構成する3要素「砥粒・結合剤・気孔」
研削砥石は、「砥粒・結合剤、気孔」で構成されています。
「砥粒」は切れ刃として研削する働き
「結合剤」は切れ刃を結合し保持する働き
「気孔」は切りくずの排出、研削熱の冷却する働き
このように3つの要素で構成する砥石はブリッジタイプ系(3元)の研削砥石で、「研削砥石の3要素」と呼ばれています。。
「砥粒」は切れ刃として研削する働き
「結合剤」は切れ刃を結合し保持する働き
「気孔」は切りくずの排出、研削熱の冷却する働き
このように3つの要素で構成する砥石はブリッジタイプ系(3元)の研削砥石で、「研削砥石の3要素」と呼ばれています。。
2.研削砥石の自生作用
研削砥石は砥粒自体も摩耗、削られながら加工します。その後砥粒の保持力を超えると砥粒は脱落し常に新しい刃が露出し、切れ味が回復します。本来砥石の特徴とも呼べる自生作用を発生させるには、被削材に合わせた砥石の回転数、切込み量、砥粒の種類、砥粒の密度などの効率のよい条件を導き、加工を行う必要があります。
3.研削砥石(一般砥石)と超砥粒ホイール
研削砥石(一般砥石)
超砥粒ホイール
一般の研削砥石は中心部まで砥粒が均一になっており、砥粒には酸化アルミニウム(Al2O3)、炭化ケイ素(SiO2)が用いられている。超砥粒ホイールは台金と外周の円周部の砥粒層に構成されており、砥粒には立方晶窒化ホウ素(cBN)やダイヤモンドが用いられています。
4.研削砥石の3要素(構成) 5因子(性能)
1.で解説したように、研削砥石は「砥粒、結合剤、気孔」の3つの要素で構成されています。そして、「砥粒の種類」、「粒度(砥粒の大きさ)」、「結合剤の種類」、「結合度(砥粒と砥粒の結合度)」、「組織(砥粒率)」は性能を左右するもので、合せて「研削砥石の3要素5因子」といわれています。研削作業においては、材質や熱処理の有無、その製品仕様によって適切な研削砥石を選択することが重要であり、製品の出来栄えや作業時間などが大きく左右します。このことを理解した上で、研削砥石の選定を行う必要があります。